河田ゼミⅡHP/Blog(http://kawadazemi.blog.jp/)読者の皆様へ
~ご挨拶~
本日、2017年3月31日、をもちまして東京国際大学(TIU)、経済学部、スポーツ経済コースの河田ゼミ、ホームページ・ブログを終了させて頂きます。
昨年7月22日に河田ゼミⅡ生により本BLOGは、河田ゼミの実践演習活動の一環として、スポーツアドミニストレーション力の向上とその効果を実践で会得する為の一つのツールとして開設されました。
もう一つ、本学のホームページには、どちらかと申しますと写真広告及び古い記事、記録、お知らせ伝言板が多く本来主体であるべき、アカデミックな講義授業、ゼミ活動、研究等に関する掲載が殆ど見当たりませんでした。よって教育の成果、結果の必要性とその重要性を記事として掲載する事により、読者の皆様にゼミ生の実践演習活動を共有して頂けたらと思った次第です。
小職は、2014年4月にご縁あって本大学に参りました。そして、本学経済学部に所属就任致しました。同年度より本学部には、スポーツ経済コースが新しく設置されましたが、そこでは、スポーツを学部に持ち込んで欲しくないという印象を肌で感じました。また大学の演習(ゼミ)活動においては、その位置付けとコンセプト及びシステムが明快とは言い難いものでした。
過去3年間、他大学では見受けられない素晴らしい全1年生からの演習(ゼミ)が設置されましたが、2、3、4年生も同様毎年ゼミ演習の名称、システム、カリキュラム内容、制度が目まぐるしく改変指導され、その翌年それを再び変更されるので、指導者のみならず履修学生達は、落ち着いて一貫した指導、演習プログラムを遂行、受講できないのが本学の特徴でありました。
お預かり致しました過去3年間は、このような現実から荒れ地を開墾し通り道を先ず作る作業に多くのエネルギーを要しました。それは、本学理事長・総長から最初にお願いをされていました「個々の学生を主体とした指導、教育を本学の特徴としておりますのでご指導願いたい」という理念には程遠い現実と環境でありましたので、まさに無から有を生む試行錯誤の連続となりました。
このような状況、環境下であっても河田ゼミ生達は、担当教員を信じて本当によくついてきてくれました。スポーツの演習には、実践演習活動が不可欠で机上の論理だけでは講義授業同様、知識の付与でしかありません。
通常の講義授業は、テイーチングによる専門知識の付与と位置付け、一方ゼミ演習は、コーチングによる個々の能力を如何に引き出し、発展させるかをコンセプトと致しております。この環境と状況の中、短期間でいかにバランスよく指導するか、出来るか、また目標に対する成果と結果を少しでも出せるかが指導者に課せられた重い課題でありました。
河田ゼミに集結した履修生は、誠実で素直且つ優秀な学生達でありましたので、短期間で成果と結果を残せた大きなそれは要因の一つです。
その成果の一つ大学が掲げる「スポーツ振興とスポーツ教育」に関して、先ず本学学生達に必要且つ急務なのは、スポーツ医科学分野の知識の必要性が重要課題とテーマであるとの考えに至ったことでした。
例えば本キャンパス内は、たばこの煙が一日中充満し、各ビルの教室内まで煙が立ち込め、学生達(93.5%が非喫煙者)の身体に害を与える状況と環境でありました。講義授業に向かう途中で、学部責任者と学生達(1年生を含む)が一緒になって喫煙しているその姿をよく目にした事があり、その光景は、実に信じがたいものでした。
このような環境と現実であっても、長年スポーツの指導者及び教員は、スポーツ振興とスポーツ教育の根幹をなす学生の健康を真剣に考えず、改善する為の行動力と勇気を持ち合わせていない現状を非常に残念に思いました。
ゼミ生達は、本課題とテーマを実践演習活動に取り入れ(専門資料、グローバル社会の動向、学内アンケート調査、論題、デイベート、報告書作成を通して)学びました。その成果と結果として最終的に大学は、キャンパスの全面禁煙を遅まきながら決断された事が挙げられます。(本BLOG記事原稿NO.4ご参照ください)
この成果と結果には、全学部生達、学部外教員、Blog読者の方々から河田ゼミ生達の企画力、行動力とその実践力に称賛の嵐を賜った次第です。そして、このことは、河田ゼミ生のみならず、常識ある本学学生達に大きな「活力と自信」を醸成しました。そして学生達による能動的な学習の足跡は、本学の歴史の第一歩を刻む事となりました。まさにゼミ生達の言行一致した行動力と勇気の賜物以外の何ものでもありません。
これら大学でのスポーツアドミニストレーションに必要な実践演習活動を通して、本BLOGは、その成果を基に内外の皆様方との「コミュニケーションツール」として発信させて頂きました。皆さまからは、毎回温かいご支援、ご指導、ご評価を頂き、おかげさまで本日迄、アクセス件数は、短期間に63、000件を超える驚異的な件数に至っております。スポーツマスメデイアの関係者からは、「同社の関係者の通信教育と捉えて活用させて頂いています。」との過分な評価と報告も頂いております。
本BLOGは、河田ゼミ生達と読者の皆様方とのコラボレーションによりこのような大きなアクセス数値を頂きました。これも皆様方の河田ゼミへのご関心、ご支援とゼミ生達の積極的な学習努力が融合した結果であります。
大変短い間ではありましたが、内容の濃い充実したテイーチングとコーチングといった日々の中で、今振り返ってみますと担当教員自身もゼミ生一人ひとりに教えられ、支えてもらえた事に気づかされます。
本ゼミ生達には、卒業の年まで河田ゼミで過ごして欲しいと思いました、しかし願いかなわず最後まで見届けることができず中途半端になり、担当教員として悔いが残ります。熱心な学生達には、本当に申し訳ない事でした。
学生達を犠牲にする事は、決してあってはならない事と思います。それゆえ、本学の教育方針には、強い意識とコンセプトに基づく一貫性と持続性を重要視し、学生に約束した事は遵守する大学教育機関であって欲しいと切に願います。
本年度4月から4年生になるゼミ生は、既に就活の準備を始めています。そして、3年生になるゼミ生達は、既に将来の目標を定めて着々と日々自学演習に取り組んでおります。どうかこの誠実で日々努力をしている本学の学生達に温かいご支援とご指導の程今後共宜しくお願い申し上げます。
最後に、小職が本学に於いて講義授業で「ご縁」あって出会った学生達、そしてこの素晴らしい優秀な河田ゼミ生達には、これからも“志高く、試練を乗り越え自らの道を選択、決断し、最善を尽くしてほしい”と心から祈念して、読者の皆様への感謝とご挨拶に代えさせて頂きます。
河田ゼミ担当教員
客員教授(専任)
東京国際大学経済学部
スポーツ経済コース 2017年3月31日、金曜日