カテゴリ: 活動内容

はじめに

 この度河田ゼミを終了するにあたり、ゼミ生それぞれが河田ゼミへ、河田先生への思いを述べましたので是非ご覧ください。

 今回は原稿を寄せていない越田も、以前の記事で河田ゼミへの思いを書いておりますので、よろしければ併せてご覧くださいませ。
19.私の河田ゼミへの思い


1.鈴木善之

 先日で河田ゼミの活動は最後となりました。2年間という期間本当にお世話になりました。あっという間の2年間でした。この2年間を思い返しますと私にとって人生の分岐点とも言える2年間だったと思います。
 私にとって本学は第一志望の大学ではありませんでした。第一志望の大学では野球部に入るためのセレクションがあり一次試験、最終選考と当時は2つの技術試験がありました。私は一次を通過したものの最終選考で不合格となりました。それでも野球がやりたい、の一心で「少しでもレベルの高い指導を受けられると大学を」と本学を選択しました。しかしあまり下調べもしないで入学となったため指導者の考えに合わずに困惑する場面は多々ありました。それでも私の本学でのゴール、目標は「神宮に行く事」と心に決め日々トレーニングを積んで参りました。
 そんな日々の転機となったのが先生との出会いでした。1年生の頃に1度だけなんとなく履修した先生の講義が私の人生を変えたのだと思います。毎日学校に来ては寝てばかりで夜のトレーニングに向けての休憩時間のようにキャンパスライフを過ごしていたのを今でも覚えています。そんなに私がとても興味関心を持ち講義に集中していたのも昨日のように感じます。それをきっかけに2年生からのゼミも迷う事なく河田ゼミを選択しました。それからの2年間は本当にあっという間でした。私が本気で将来について考え始めたのも河田ゼミに入ってからです。企業を訪問して調べたり、スポーツ業界について学んだりと多くの知識を付与して頂きました当時、私はレポートなどの書物が本当に苦手で毎日弱音を吐きながらパソコンに向かっていたのを覚えています。あの経験があったからこその今の自分だと思います。
 もしもあの時「第一志望の大学に受かっていたら」と考えますと私はどんな今を過ごしていたんだろうと考える事があります。アイデンティティが野球の1つで形成されていた自分は怪我で野球ができなくなり大学生活中には立ち直れないほどのダメージも送っていたのかもしれません。あの不合格があったからこそ私は先生に出会う事が出来ました。最終選考前の足首の捻挫はもしかしたら「神様からの贈り物」だったのかもしれないと考えるようにもなりました。
 人との出会いとは本当に不思議なものだと思います。怪我がなければ河田先生とも出会うことができなかったかもしれない事、河田先生がいなければK氏とも出会えていませんでした。先生との出会いは自分の人生を大きく変えて頂きました。ここまで自分をいい方向へと導いて頂いて本当にありがとうございます。
 昨年、野球から少し距離をとって就活に備えるという大きな決断について、悩みに悩み、胃腸炎を引き起こしました。それでも決断しきれずに先生に会いにうかがった時本当に真剣に自分の人生について考えて頂いたあの時、溢れそうな涙をこらえて先生の話を聞いていました。
 何時でも真剣に全力でぶつかってくれた先生を私は一生師匠として尊敬します。昨年の決断が間違っていなかったことをこれからの就活で証明してみせます。少しでも早く内定を勝ち取り先生を安心させる御連絡をしたいです。
 ゼミでのまとめを書くと原稿用紙何枚分でも書けそうな気がしてなりません。A41枚と言う制限でしたが超えた事をお許し下さい。就活が決まり次第、卒業旅行に私は、アメリカに行こうと考えております。せっかくアメリカのスポーツを学んだのでこの目で確かめに行きたいです。米国に行けた時に、もし丁度河田先生が米国にいらっしゃいましたらお訪ねさせて下さい。
 就活は、金融と業種まで絞りましたのでぶれる事なく行動してます。河田ゼミでのご指導本当にありがとうございました。これからもどうぞよろしくご指導の程お願いいたします。

文責者:鈴木善之


2.飯酒盃翔太

 私は河田先生に出会えたことで、本当に多くのことを学ぶことができました。また人生において、正しい道を進むヒントを常に与えて下さったことを感謝しています。

 そんな私と先生との出会いは、2014年前期のスポーツ経済学の講義です。今まで勉強などろくにせず、サッカーしかして来なかった私にとって、先生の講義は当初苦痛であったことを覚えています。しかし何度か講義を受け、先生の実戦での経験を聞いているうちに講義が楽しくなり、周りのサッカー部員が脱落していく中、私は来年もこの先生の講義を履修しようと心に決めていました。

 2015年の前期には特殊講義(スポーツ)A(スポーツ・アドミニストレーションA)の講義を履修し、先生の知的財産を少しでも多く吸収しようと講義に臨みました。そんな中、2年生になりチームメイトとなったHさんが先生のゼミに所属していると聞いたので情報を収取し、今後の人生において何が私自身にとって一番大切なのかを考慮しました。いま考えると、この時の決断が私の人生において非常に大きな決断であったに違いないと確信しています。サッカーだけを追い続けるのではなく、大学生として、これから社会人になるにあたって、私自身が一番成長できる環境に身を置こうと決心し、先生のもとでお世話になることを決めました。
 それからの約1年半は、今までにないほど机に向かう数も増え、パソコンを開く回数も増えました。本ゼミでは、スポーツアドミニストレーションを基盤とした初心者、中級者への基礎知識、専門知識の付与と進んでいきました。そして実践演習編に入りまして、まず初めに提案書・企画書・計画書とは何か、そしてプレゼンテーションの方法、新しい知識がどんどん付与され、私の選んだ道は正しかったと感じることができました。

 2016年の春学期には3年生となり、人生に於いて初めて提案書なるものを作成しました。プロの目から見て多くの指摘を頂きましたが、そこから落とし込まれる専門的な知識を何とか自分の糧にしようと思考を凝らしました。
 2016年の秋学期からは、より専門的な企画書の作成に入りました。パソコンの故障により1からの再スタートになり、課題を変更し挑みました。完成に時間が掛かってしまったのと、先生が退任されることにより多くのフィードバックを受けられなかったことが悔やまれます。また就職活動を半年後に控え、就活に向けての知識や心意気、大トロの見つけ方等、本当に多くのことを学ばせていただきました。

 学校側の唐突な決定により、河田ゼミが終焉してしまうのは、本当に不本意ですが、先生から学んだ知識やスキル、観察力や洞察力を糧にこれからも自分の目標を見失うことなく成長して参る所存です。

‟我が河田ゼミは永久に不滅です。”

スピーチ原稿文責者:飯酒盃翔太


3.菊池颯馬

 私は河田ゼミを2年間受講させて頂きました。
私が河田先生と初めて出会ったのは、大学一年生でオリエンテーションが行われたときです。初めは厳しい方がいるなと思っていたのですが、まさか自分の所属するゼミを受け持って頂くことになるとは思いもしませんでした。
 先生に教えて頂いた2年間は、とても濃く、ハードな時間でしたが、その分身についたことはとても多いと感じております。一年生の時はハードなゼミで、目の前のことをこなしていくので精一杯といった感じでした。
 しかし、本当に充実した素晴らしい日々だったと感じております。一年生で行ったキャンパス内禁煙化は私自身にとって、とても大きな自信に繋がりました。喫煙に関しての問題点を調べ、それを踏まえた上でキャンパス内でアンケートを取り、ゼミ内でのディベート、レポートを作成提出し、キャンパス内禁煙化に成功。
こういったしっかりとしたプロセスを踏み、そして成功できたということはとてもいい経験になったと感じております。
 二年生になり、新たな仲間が加わりより一層実践的で、確実なスキルを学べる場として私の中では確立され、重要度を増していきました。
 二年生では実践的な活動として、ブログ活動を行いました。このブログ活動で私は、2つ学びました。それは仲間との信頼関係の重要性、そして責任感の2つです。
 仲間との信頼関係の重要性は、ブログ活動を行う上で、原稿のチェックや日程の調整など、多くのことをゼミ生全員で共有することがありました。
1つでも繋がりが切れると、立ち止まってしまうことがあると感じていたので、とても気をつけておりました。
 そして、2つ目の責任感。
 この責任感という言葉は短く、シンプルなものですが、ブログ活動を行っていくにつれとても重く、重要な言葉なのだと実感していきました。
 もちろんブログ委員長として、多くのことを気をつけなければいけないということもありましたが、外部の様々な方から見て頂くということで、内容に不備はないか、このレポートの文責者は誰なのかなど責任を感じることが多くありました。
 この2年間で河田先生に教えて頂いたことは、全て私が今後必要となってくるスキルばかりだと感じております。正直、2年間という短い期間でしたがここでは語り尽くせないほど、多くのことをご教授して頂きました。
 あと2年あったらどれだけのことを学べたのかと常日頃思っている次第です。しかし残念ながらそうはいかないことになってしまいました。
 今後立ち止まる時があっても、この2年間で学んだことを活かして進めると確信しております。
 本当にありがとうございました。

文責者:菊池 颯馬
河田ゼミ二年生
ブログ委員会  委員長


4.矢野健吾

 「一つの出会いが人生を変えることがある」と、今まで色々な場所で耳にしてきました。私にとっては、河田先生との出会いがまさしく人生を変える出会いだったのだと確信しております。
 本学への入学から二年間、私の大学生活は河田ゼミを中心に動いておりました。河田先生のご指導やお考えに傾倒し、自分の弱い部分を克服しようと励む日々にはキツさの中に確かな充実を感じており、将来が明るく開けていく実感のある日々でもありました。河田先生との出会いは大学入学時のオリエンテーション合宿でありましたので、私は現時点に至るまで大学生活の全てを、自分が心の底から師事した恩師の元で学ぶことが出来たという事です。それはとても幸運な事であり、今ではその巡り合わせに感謝しております。
 河田ゼミでは、かけがえのない友人を得ることもできました。河田先生の下で、同じ方向を見ながら研鑽し合う関係性は、自分を大きく成長させてくれたと実感しております。各自のレポートを読み合わせ、プレゼンを聴き、ブログ会議をする度に、自分には無い仲間の特長が見えて、勉強になりました。ブログ委員会の副委員長を任せていただけたこともありがたく、その中でリーダーシップを発揮できたのは貴重な体験です。私の大学生活を大きく変えてくれたのは、河田先生と河田ゼミ、そして友人たちです。
 この一年間は、ブログを開設し、社会で立場のある多くの方に自分の文章を読んでいただく機会を持つことが出来ました。積み重なるアクセスとコメントが支えになり、自分は見られているのだ。恥ずかしい文章は書けない。と、その時その時のベストを尽くしました。キャンパス内で河田ゼミが知られるようになり、ブログや活動のことで職員の方々や学生に声をかけて頂く度に、自信と誇りが生まれて、自分の内面は大きく変わったと自覚しております。読んでくださる方々に支えられて、ここまで続けてこられました。ありがとうございました。
 3月をもって河田ゼミは終了となりますが、これからの大学生活も、引き続き自分の目標達成に邁進する日々は続きます。週に一回、教室へ行けば河田先生や仲間と共有できるかけがえのない時間が無くなってしまうのは正直寂しく、大学へ通う理由の多くが失われてしまったと感じておりますが、これも一つの社会勉強であると捉えて、もう一度足元を見つめ直し、前向きな姿勢でありたく思います。
 大学四年間を河田ゼミで過ごすことはかないませんでしたが、それでも私は河田ゼミの一員だと自負しております。私の心には「河田ゼミイズム」が根付いており、迷えば立ち戻る場所でもあります。
 夢の様な二年間でした。かけがえのないご縁を頂けたことに感謝し、大学卒業時には先生に笑顔で良いご報告がしたいです。これからは先生がいらっしゃらない中だからこそ、自分に厳しく過ごします。どうもありがとうございました。

文責者:矢野健吾


5.山崎秀明

 私は、一年間という短い間でしたが、河田先生から多くのことを学ばせて頂きました。
 ゼミを選ぶ際、課題などが大変だと聞いてはいましたが、先生の下で学ぶことができるのならと、そんなことは気になりませんでした。
 先生のゼミに入ることができた瞬間を今でも忘れません。先生のゼミに入ることができ、新しい知識を与えて頂く度に本学に入学したのは間違いではなかったと強く感じることができました。
 スポーツが好きな私にとって河田先生から知識を付与して頂くことはこれ以上ない喜びだったのです。
 実際、課題の量は一年次と比べると比にはならない量で大変ではありましたが、共に頑張る仲間がいましたので乗り越えることができました。
 私はスポーツに関して、知らないことがまだまだたくさんあり、自分は無知であると気づくこともできました。そんなかけがいのないものを多く得ることができた貴重な時間でした。
 しかし、そんな貴重な時間を卒業まで過ごせなかったことは非常に残念でなりません。
 私は今、人生の分岐点に立っているのかもしれません。河田ゼミというかけがいのない時間はなくなってしまいましたが、一年間数多くの事を学ばせて頂いたということに変わりはありません。
 その知識や経験を生かすも殺すも自分次第なのです。私には残り二年間の大学生活があります。その時間をどのように過ごしていくか、自分をどこまで伸ばすことができるのか、これが私の将来を変えていくのだと思います。
 この一年、私の大学生活は河田ゼミが中心となっていました。
 それが失われるのは不安ではありますが、これを乗り越え、更に成長していかなければなりません。
 私の人生の中で、この河田ゼミとして過ごしてきた一年間はとても大きなものだと思います。もし河田先生に出会っていなければ私は今どうしているだろうと考えると、正直非常に恐ろしいです。河田先生には間違いなく大学生活というものを充実したものへと変えて頂きました。そんな貴重なものを頂いた河田先生や仲間達には本当に感謝しています。
 賢い人になり、社会で活躍できる人間へと成長することが何よりの恩返しだと思うので、それに向かって邁進し続けたいと思います。
 何か苦しいことがあっても、河田ゼミとしての活動やブログを見直せば、何でも乗り越えられる気がします。本当にありがとうございました。

文責者:山崎秀明


6.村田蒼太

 私は、河田ゼミで二年間お世話になりました。大学生になりたてであった一年生の時は、先生についていくのがやっとでとにかく必死についていきました。でも、河田先生の経験を聞いたり、実践的な活動はとても魅力的で私の大学生活は、とても充実した時間となりました。
 二年生では、新しい仲間も加わり一年生の時以上に充実し、より実践に近づいた活動を行うことができました。
 この二年間の河田ゼミの活動の中で特に印象に残っている活動は、河田ゼミのブログ活動です。ゼミ生みんながほぼブログ初心者で、いざブログを立ち上げるといっても何から始めたらいいのかもわからないというような状態でした。そのような中で、ゼミ生全員で話し合い、意見を共有し、しっかりと形に残すことができたというのはとても貴重な体験、経験であったと思います。さらにこの河田ゼミブログは、私たちの考えていた以上に反響があり、東京国際大学内はもちろん、一般の方にも多く読んでいただき多くの貴重な意見をいただきました。これによって新しい発見があり、私自身視野が広がったと感じています。
 しかし、河田ゼミをそして、河田ゼミブログをさらに大きくより濃いものにしていこうという中で、今年度で活動が終わってしまうというのはとても悲しく、心残りもありますが私が経験した河田ゼミでの二年間は決して無駄になることはありません。大学生活もまだまだ折り返し地点でもあります。その大学生活を充実したものにするために、河田先生がおっしゃっていたように、常に明確な目標を立てて、チャレンジし続けるということを今後も継続したいと思っています。そしてしっかりと結果を出して河田ゼミの活動が無駄ではなかったと自信をもって言えるような残りの大学生活を送りたいと思います。

文責者:村田蒼太


7.綾部蓮

 私は、河田ゼミでの一年間を終えて、多くの事を学び、身に付ける事が出来ました。
 まず、自分自身、一番感じるのが、プレゼンのスキルです。河田ゼミに入ったばかりの時は、自分の原稿を見ながら、ただ読み上げていくだけの発表でしたが、最終的には、原稿を見るのではなく、前を向き、聞き手に対してプレゼンが出来るようになったと感じています。
 そして、自分の仕事をしっかりこなすということがしっかり出来るようになったと感じています。当たり前の事のようですが、自分はこれまであまり仕事をこなせていたとは言えません。
 しかし、河田ゼミでのブログ活動等で、自分に与えられた役割をしっかり果たすという事を、前と比べて出来るようになったと感じています。
 私は、この一年間、河田ゼミで学ぶ事が出来て良かったと思っています。
 これからも、河田ゼミでの一年間を忘れずに、今後に活かしていきたいと思います。

文責者:綾部蓮


終わりに
いかがでしたでしょうか。
次回は3月31日の更新になります。
次回は最後の更新となっております。
テーマ:河田ゼミHP/BLOGの読者の皆様への「ご挨拶」
担当教員:河田弘道
ぜひご覧ください。

広報担当の山崎です。今回は2020年東京五輪招致活動についての研究レポートを掲載させて頂きます。


2020年東京オリンピック招致活動についての研究

東京五輪招致活動とスポンサー 



はじめに
 

過去最多のメダルを獲得し、開会式や閉会式など競技以外のところでも日本を熱く、非常に盛り上げてくれたリオオリンピックも遂に終わってしまいました。

しかし、その4年後は東京での開催となっており、日本人の私からすると非常に楽しみです。

しかし、その2020年に開催される東京オリンピックが開催される前に、五輪エンブレムの問題や新国立競技場、そして招致活動の際の裏金など、様々な問題が起こってしまいました。 

招致活動での問題
 

世間を大きく騒がせたのが裏金問題です。

裏金問題とは、日本の銀行口座から、国際陸上競技連盟のラミン・ディアク前会長の息子が関連するシンガポールの会社の口座に、約22300万円の送金があったことにより東京五輪招致を巡る不正が行われた可能性があるとされています。(1)

ディアク前国際陸上競技連盟会長は、この時期、古参の国際オリンピック委員会理事で、総会で五輪開催都市を決める投票権を持つと共に、他の委員の票を取りまとめる強い影響力を持った人であることから、可能性は非常に高いと考えられます。

本来、選手がメインであるべきオリンピックが開催される前に、こういったことが発覚されてしまうのはとても悲しいことだと感じます。

オリンピックを開催するにふさわしくないような行動が目立ち、開催しないほうが良いのではないかと少し思ってしまうのですが、日本で、そして東京で開催されるとなると、どうしても期待してしまうのが正直なところです。

個人的には野球などが競技として復活したので、楽しみが非常に増えたと感じています。開催されるからにはリオオリンピックを超えるメダル数、そして素晴らしいサポートをし、選手達が活躍できる場を整えてほしいと思います。 

東京オリンピックスポンサー
 

そして、サポートとして欠かせないものがスポンサーです。リオオリンピックの際のスポンサーとしては、コカ・コーラ、ブリヂストン、マクドナルドなどの一流企業が名を連ね、リオオリンピックを盛り上げる大きな役割を担っていました。

東京オリンピック開催に向け、国際オリンピック委員会のトーマス・バッハ氏が来日し、日本の経済界に支援を呼びかけました。これは、東京五輪に向け、スポンサーになってくれる日本企業を募ることが目的です。五輪マークと関係を持つことで、何億、何十億の人に認知される。2020年の東京五輪は非常に良い機会だとバッハ氏は言っています。

私は、東京五輪のスポンサーに、今まで日本ではあまり馴染みのなかったというような企業もあれば良いなと思いました。そのような企業がスポンサーとなり、日本に新たな文化・流行などを生み出し、それが活性化などに繋がっていくことがあれば非常に良いことだと考えました。

しかし、日本企業の多くは自社の業績をにらみながら迷っている現状にあります。

実際、五輪は消費者の好感度が高く、企業にとってはスポンサーになることでイメージアップにつなげたり、商品を売り込んだりする絶好の好機となります。

しかし、東京五輪に向け1社あたり4年間で最大100億円ともいわれる巨額のスポンサー費用が悩みの種となってしまっています。

東京五輪のスポンサーは、

1.大会運営費の調達

2.オリンピックブランド・パラリンピックブランドの向上

3.オリンピックムーブメント、パラリンピックムーブメントの推進

4.日本代表選手団の国際競技力の向上

以上4つの目的に向けて募集されました。(2)


現在の五輪スポンサーにはまず、全世界で五輪マークを使え、IOCと契約する「最上位スポンサー」
TOPスポンサー)(The Olympic Partner)と呼ばれるものがあります。国内だけでなく、世界規模でオリンピックのパートナーを務めているということになりますこのほか日本では、日本オリンピック委員会と契約し、国内だけでJOCマークを使用することのできる、「ゴールドパートナー」と「オフィシャルパートナー」の2種類があります。権利が世界規模ではなく、国内のみとなり、国内のみでの呼称・マーク類・関連素材使用権などが与えられます。ゴールドパートナーが国内で最高位のスポンサーとなります。


今回紹介する一部の企業の位置付けは以下の通りです。 

TOPスポンサー      トヨタ パナソニック

ゴールドパートナー   アサヒビール、アシックス、キャノン

オフィシャルパートナー 味の素、三菱電機、ヤマトホールディングス
 

東京五輪のゴールドパートナーには、アサヒビール、アシックス、キャノン等一流の企業が名を連ねています。アサヒビールは、ロンドン五輪の際、選手らの姿をあしらった缶ビールを販売したところ、大変よく売れ、ビール消費量も増えたという実績があります。

東京五輪の際は、どのような作戦で売り出していくのかというのに注目していきたいと思います。

そして、オフィシャルパートナーには、味の素、三菱電機、ヤマトホールディングスなどが名を連ねています。(3)こうしてスポンサーとなっていく企業も多くありますが、慎重な姿勢の企業も多くあります。その企業の一つがパナソニックです。(4)

4年間で100億円前後とされるスポンサー料は、2年連続の巨額赤字に陥ったパナソニックの身に重くのしかかっており、迷っていましたが、東京五輪のワールドワイドオリンピックパートナーTOPスポンサー)に名を連ねました。

しかし、こうした慎重になっていく企業がある一方で、積極的な企業もあります。

そういった企業の代表格がトヨタ自動車です。(5)

ワールドワイドスポンサーと呼ばれるTOPスポンサーにトヨタ自動車がなりました。TOPスポンサーには、五輪マークを世界中で自社製品の宣伝広告に使用できるという利点があります。TOPスポンサーとは、国際オリンピック委員会と契約をしているパートナーです。

このTOPスポンサーには1業者1社までという規定があります。

これまで、オリンピックマーケティングのスポンサーシップの中のTOPスポンサーに自動車企業が入ったことはありませんでした。

その契約金は1000億円を超え、最高で2000億円ともいわれています。国際オリンピック委員会によると、2012年のロンドン五輪までの4年間のTOPスポンサー1社あたりの年間契約額は、平均約26億円です。

こうした高額な契約金の背景には、アベノミクスによる円安を追い風に、20153月期に過去最高の27000億円に膨らむ見通しとなっていた営業利益があります。業績が順調な企業の余裕がこのような高額な契約金へと繋がっているのではないかと思います。

トヨタ自動車は東京五輪にて、昨年末に世界に先駆けて市販した燃料電池車や安全運転技術などを、大会の運営車両に提供する見通しです。最新技術を消費者に独占的にアピールすることのできる格好の場となり、未来の乗り物はこういうことができると世界に認めてもらうことが狙いの一つです。

国際オリンピック委員会としては、人気の再構築に向け、世界中のケーブルテレビで一年を通じて五輪の名場面や話題を提供する五輪チャンネル構想を進める会長にとって、トヨタからの破格のオファーは、新たな原資として非常に魅力的であったのです。

スポンサーの経済効果への疑問
 

しかし、東京五輪のスポンサーになることで、この破格の数字に見合った経済効果が本当にあるのかと疑問に思いました。

オリンピックを見てプレーをしている選手のようになりたいとスポーツをはじめ、その選手・アスリートが使用していたメーカーの道具を使用するなどの効果はあると考えられます。

そして、大きな国際大会などの際に流れる企業のコマーシャルをよく目にすることがあります。特にアディダス、ナイキなどのスポーツメーカーやマクドナルドなどがワールドカップなどの際に放送しているコマーシャルには印象に残るものが多くあると感じます。その他の企業、大会などでも記憶にのこるコマーシャルがあることはすごく感じ、広告の効果はあるのだと思います。しかし、2020年に控えた東京五輪には、今まで行われていた

オリンピックよりも価値があるのか、魅力があるのかと疑問に思いました。

特に今回の場合、裏金問題という全世界で報道されていると考えられる問題があります。

日本国内では、メディアがあまり報じていなかったと感じていますが、海外ではどのように報道され、東京五輪には今現在どのようなイメージを持っているのだろうと考えました。日本国内であまり報じられていないと感じた理由には、メディアの世界にもスポンサーとの関係があり、報じたいことを全て報じることができない状況にあるのだと考えます。

マスメディアの方々など、それぞれの立場があり非常に難しい問題ではあると思いますが、スポーツの世界で利権などの問題が垣間見えるのはスポーツが好きな人や五輪を楽しみにしている人にとっては、非常に好ましくないことであると思います。そして、東京五輪を楽しみにしていた方々などは、裏金を使っての招致などまったく望んでいなかったと思います。

そして、現在のように真相が曖昧な状態で本番を迎えてしまうのはどうなのかなと疑問を抱いてしまいます。なので、日本国内でもしっかりと調査し、真相をはっきりさせることが非常に重要なことだと思います。そうすることで、TOPスポンサーへとなったTOYOTAなど、たくさんの企業などのこうした活動も今以上に効果を望むことができ、契約金に見合った経済効果が約束されてくるのではないかと思いました。

五輪というのは非常にお金のかかる、莫大な資金が必要となるイベントです。

2008年の北京五輪では約51170億円、2012年のロンドン五輪では約47600億円と

全く想像もつかない金額が必要となっているのです。2020年の東京五輪では、これまでに行われ来ていた五輪よりも金がかからないと言われてきました。

なるべく既存の施設を利用し、選手村から8キロ圏内に大半の競技場があり、「コンパクトな大会」という触れ込みで、約7345億円の予算で済むのではないかという計画でした。

しかし、その計画通りにはいかないような状況に陥ってしまっています。

競技会場や選手村の運営、人件費などに使われる組織委員会の予算は、招致段階予測の約3000億円よりも大幅に増える見込みとなっています。

会場も、選手村から近いことを売りにしていましたが、野球を福島で開催するのか横浜で開催するのかなど、まだまだ未定なことも多いというのが現状です。

新国立競技場の維持費も46億円かかると試算されています。これら大金を賄うためにもスポンサーなどが非常に重要な役割を担ってくるのだと思います。

こうして増えていく様々な問題を早急に解決し、クリアにしていくことが東京五輪成功に不可欠であると思いました。 

まとめ
 

問題が発覚し、そうしたことが事実であったとしても、スポーツが好きで、人生の中で自分の住んでいる国でオリンピックが開催され、生で選手達の活躍を見ることができるというチャンスがあるのなら見てみたいという国民も少なくはないと思います。

東京で五輪が開催されると発表されたときの選手たちの喜び、テレビなどメディアの盛り上がり、それを見た日本中のそういった思いを持った方々の期待を決して裏切らないものにするためにも、日本オリンピック委員会の今後の努力が大事なのではないでしょうか。開催すると決まったならば、こうした問題を帳消しにすることはできなくとも、日本で開催されて良かったのではないかと世界中の多くの方々に言ってもらえるような五輪にしてほしいと私は思います。

そして、東京五輪がきっかけで経済などの発展やスポーツのレベル向上などに繋がっていくことにより、再び日本で五輪が開催される日も近づいてくるのではないかと考えました。日本の正反対のリオで開催されたのにも関わらず、日本国内であれだけの盛り上がりを見せたのならば、日本で開催された際にはそれを更に上回る、想像できないような盛り上がりを見せてくれるのではないかと期待します。

そうしたものを期待し、多くの企業がスポンサーとしてオリンピックを盛り上げるサポートを買って出たのだと思います。

私たちのようにスポーツをしている選手・アスリートの方々を純粋に応援したいと願う人が多くいる中で、一部の招致にかかわる人間の軽率な行動によってその気持ちを踏みにじる行為は決して許すことはできません。今回報じられた件に関しては、白黒はっきりさせてほしいと私は非常に強く願っています。現在のままだと、日本のおもてなしはお金だったのか、それもとても汚いお金であると思われてしまっても仕方がないという状態です。

私は選手に、今までの集大成を五輪という大舞台で堂々と見せてほしいと思います。そうしたことを国民の多くが望んでいるのだと思っています。五輪を目標に、幼いころからスポーツを頑張ってきていた選手達が肩身の狭い思いをしながらプレーをするということがないようにするためにも、こうした問題から目をそらすことは、そういった選手達のためにもあってはならないことだと思います。選手達は間違いなく日本に勇気や感動を届けてくれると思います。私たちは、そうした選手たちのために、資金や使用する道具を提供することはできませんが、選手達の頑張りを応援することなどによって、少しでも選手を支えることができればと思います。

ある意味スポンサーのような関係を国民と選手との間で築いていくことも重要なことであるのではと考えました。

開催されるのであれば世界一、もう二度と2020年の東京五輪は超えられないというような素晴らしい大会になることを望み、開催を待ちたいと思います。 

 
文責者 山崎秀明 

如何でしたでしょうか。今回の更新は以上です。
次回の更新は 3月3日を予定しております。次回の更新をお待ちください。

脚注
(1)http://www.nikkansports.com/sports/news/1658978.html
(2) https://tokyo2020.jp/jp/organising-committee/marketing/sponsorship/
(3)https://tokyo2020.jp/jp/organising-committee/marketing/sponsors/

(4) 教材資料:五輪スポンサー 損得勘定
(5)教材資料:五輪スポンサー 損得勘定
 

こんにちは、制作担当の菊池と申します。
今週から、我々ゼミ生が研究課題として作成しました2020東京五輪招致活動に関してのレポートを記事として掲載させて頂きます。
これらは夏休みの課題として作成したものですが、量、質共に夏休みの壮絶さを物語っているのではないかと私は感じております。
是非、最後まで読んで頂けると、我々ゼミ生一同の励みとなりますのでよろしくお願い致します。
それでは、2020東京五輪招致についてのレポートをお楽しみ下さい。


                 
   2020年東京オリンピック招致活動についての研究
   ~招致委員会が発信した「おもてなし」報道と舞台裏

1、はじめに、国際オリンピック委員会(IOC)とは
2、東京五輪招致問題について
3、東京五輪の経済的影響
4、東京五輪を開催する上での不安点
5、最後に


1、はじめに、国際オリンピック委員会(IOC)とは
  近代オリンピックを主催する団体であり、またオリンピックに参加する各

  種国際スポーツ統括団体を統括する組織であります。本部はスイス・ローザンヌにあります。
2009年に国際連合総会オブザーバー資格を得たため国際機関の一つと思われがちですが、非政府組織 (NGO)の非営利団体 (NPO)であり、その運営資金は、主に放映権料販売とスポンサーシップ収入によるものです。(1)
 

2、東京五輪招致問題について
20139月に2020年のオリンピック・パラリンピックの開催地が東京に決定しました。その前後の7月と10月の2回にわたってシンガポールのブラック・タイディングス社の口座に日本側から送金が行われ、このお金が東京招致を勝ち取るための買収資金として使われたのではないかと疑われています。
ブラック・タイディングス社のタン氏は、国際陸上競技連盟(IAAF)の元会長で、当時IOC委員も務め2020年の候補地選定に強い影響力があったラミン・ディアク氏の息子であるパパマッサタ・ディアク氏の親友です。このタン氏の口座に日本側から2.3億円のお金を送金されたのです。
2020年東京オリンピック・パラリンピック招致が金で買われたとの疑惑であり大問題となっています。
しかし安倍総理は人ごとのようです。
安倍総理は政府としての調査状況を聞かれると「ご指摘の件については、招致委員会の主体となっていたJOCと東京都が説明責任を果たすべきものであり、政府はスポーツ庁を中心に事実関係の把握に努めていく」と人ごとのような回答でした。
一方、ブラック・タイディングス社選定に関して興味深いことがありました。まず、ブラック・タイディングス社から招致委員会に売り込みがあり、招致委員会から株式会社電通に確認して実績があるコンサルタント会社だと判断して契約したとのことでした。つまり、ブラック・タイディングス社の選定には電通が関与していたのです。
なお、WADAの独立調査委員会の報告書には電通とブラック・タイディングス社との関係についても詳しく述べられています。報告書には、電通の関連会社である「電通スポーツ」が、スイスのルツェルンに、国際陸連から与えられた商業的権利の配分を行う「AMS」という会社をつくり、そしてAMS社が、ブラック・タイディングス社のタン氏を国際陸連主催の世界選手権大会などのコンサルタントとして雇っていたと記されていたのです。
つまり、電通とタン氏は、もともと浅からぬ関係にあったのです。したがって、招致委員会から聞かれた際に、電通が自らに関係のあるタン氏を勧めるのは当たり前の話だったのです。


日本オリンピック委員会は2.3億円の使途を確認しようとしません。
ブラック・タイディングス社への支払いは、あくまでコンサル業務に対する適切な対価であって問題ないと言っていますが、なぜ適切なのか、その根拠は明らかになっていません。これだけブラック・タイディングス社を巡るお金の流れが国際的な問題に発展したにもかかわらず、2.3億円の「コンサル料」とされるお金が、実際何に使われたかはわからないということでした。ブラック・タイディングス社の住所が、シンガポールにあるアパートの一室に過ぎず、実態のないペーパー・カンパニーだとなっていますが、そうではないと否定するのみで、その具体的な証拠が示されることはありませんでした。


世界反ドーピング機関が発表した独立調査委員会報告書には、「ブラック・タイディングス」という言葉は、ヒンディ語で「不正なマーケティング(Black Marketing)」または「不正なお金の洗浄(Launder Black Money)」を意味すると書いてあります。これはとても興味深いと感じました。


さらに、フランスの検察当局は、ブラック・タイディングス社を「汚職」と同時に「資金洗浄(マネーロンダリング)」の罪で捜査しています。さらに、WADAの報告書には、「『マーケティング・コンサルタント業』が、不正な賄賂を隠す便利な隠れ蓑であるということは捜査当局間の共通認識である」との記載もあります。これは、日本オリンピック委員会が繰り返す「コンサルタント業に対する適正な対価であり、問題ない」との説明が、いかに説得力のないものであるか鋭く指摘しています。
重要なことは、形式上は合法的な商行為の対価のようにみえる資金が、実際には何に使われたのか、また日本側に、支払いの際、不法な買収行為に使われる可能性があるとの認識があったのかどうか、これらが重要となってくるでしょう。(2)そしてこの東京五輪をめぐる裏金招致疑惑。
このキーマンとなってくる存在はもちろん日本オリンピック委員会の竹田恒和会長、国際オリンピック委員会の一員だったラミン・ディアク氏などがいます。そして、文章の中で電通が関わってくると言っていましたが、実際にキーマンとなる人は誰なのでしょうか。
そして、電通の元専務の高橋治之氏も関与しているとのことです。
高橋治之氏はディアク氏と「極めて親しい関係」にあるとし、「2億円超の契約に深く関与したのでは」と疑われています。しかし、竹田恒和会長は高橋治之氏の関与を否定しています。もちろん本人も否定していて、本当の黒幕は誰なのか謎に包まれたままです。


国際オリンピック委員会は9月1日、2020年東京五輪招致の不正疑惑で日本オリンピック委員会の外部調査チームが違法性なしと結論付ける報告書を公表したことについて「倫理・コンプライアンス担当責任者が報告書を精査している」との声明を発表し、引き続きフランス検察当局の捜査に全面協力する姿勢を示しました。
報告書は東京の招致委員会がシンガポールのコンサルタント会社と結んだ総額2億円超の契約に違法性はなく、国際オリンピック委員会の倫理規定違反にも当たらないとしました。国際オリンピック委員会はこの点には触れず「引き続き関係者から情報を集めて倫理委員会に報告する」としました。
今回この騒動で浮き彫りになったのは、コンサルタントといわれる人たちの活動の不透明さであり、それを選び、契約する招致委側の管理態勢の甘さだと感じます。コンサル料に関して、2.3億円と言っていましたが、それだけではありません。
東京の招致委が結んだコンサルタント契約は11件で計11億数千万円。優秀なコンサルタントは他の招致都市に取られるのを防ぐ意味でも契約額が跳ね上がり、コンサル側の「言い値」で決まることが多いのです。この時期の報酬で4年分の生活費を稼ぐ人物もいるといいます。
彼らは独自のコネに基づいて活動し、多くは自宅を拠点に電話などで情報を収集しています。
IOC委員には東京のために働いていると明らかにしないまま動けることが、いちばん強力なコンサルタント」なのだといいます。


そして調査チームの報告書をまとめると、
 1シンガポールのブラック・タイディングス社に支払ったコンサルタン

 ト料は想定予算を大きく超え、相対的に高額だが、不当とまでは言えない。

2招致関係者はブラック・タイディングス社とパパマッサタ氏に親交があることを知らず、契約の際にも贈与の認識はなかった。コンサルタント契約の内容や締結過程は日本や仏の法律に違反せず、国際オリンピック委員会の倫理規定違反もない。

3ブラック・タイディングス社との最初の契約の際、事務方から成功報酬を別途支払う内容であることが招致委の竹田恒和理事長に説明されておらず、手続きの透明性に一定の問題がある。

4招致委は寄り合い所帯的な雰囲気で、意思疎通が不十分だった。結果、契約内容や締結過程で様々な疑惑や疑念を抱かれた。(3)
この4つのように黒い噂や不透明なことがあとを絶ちません。
 

3 東京五輪の経済的影響
実際にトヨタ自動車が国際オリンピック委員会の最高位スポンサーに決まり、13日に国際オリンピック委員会のトーマス・バッハ会長と、同社の豊田章男社長が東京都内で調印しました。
2024年までの10年契約で契約金は総額1千億円越とみられています。
バッハ会長は記者会見で、トヨタが掲げる「イノベーションと持続可能性」が国際オリンピック委員会の理念と共鳴したと説明しました。


豊田社長は、「トヨタを育ててくれた社会と、私を育ててくれたスポーツに恩返しがしたい」と語りました。
国際オリンピック委員会によると12年ロンドン五輪までの4年間のTOPスポンサー1社あたりの年間契約額は、平均2159万ドル(26億円)です。TOPスポンサーは、五輪マークを世界中で自社の製品の宣伝活動に使えます。(4)ここで豊田社長は、記者会見で「社会への恩返し」と口にしていましたが、「世界最大の祭典」の広告効果は絶大です。
東京五輪では、最新技術を消費者に独占的にアピールする格好の場になり、「ショーケースとして『未来の乗り物はこういうことができる』と世界に認めてもらいたい」と意気込みました。(5)
そして、バッハ会長は東京都内で開催されたレセプションで、財界人約200人に協力を呼びかけました。実際に五輪は消費者の好感度が高くなります。企業にとっては、スポンサーになることでイメージアップにつなげたり、商品を売り込んだりする好機です。
しかし、「東京五輪に向け1社あたり4年間で最大100億円」ともいわれる巨額のスポンサー費用が悩みの種となっています。
現在の五輪スポンサーにはまず、全世界で五輪マークを使え、国際オリンピック委員会と契約する「最上位スポンサー」があります。


このほかに日本では、日本オリンピック委員会と契約し、国内だけで日本オリンピック委員会のマークを使える「ゴールドパートナー」と「オフィシャルパートナー」の2種類があります。
4年間の協賛金として選手の肖像も使えるゴールドパートナーが6億円、オフィシャルが25千万円かかる一方、原則として1業種1社という制限付きです。
ゴールド契約のアサヒビールは来年の2月のソチ五輪に向け、高橋大輔選手らの姿をあしらった缶ビールを発売する予定です。
ロンドン五輪でも同様の商品を発売したところ、よく売れ、ビールの消費量も増えました。
このように五輪というブランドはとても大きなものになってきます。
トヨタのように積極的な企業もいるなかで、慎重な姿勢の企業も多くあります。
現在、日本企業唯一の最上位スポンサーであるパナソニックは迷っています。4年間で100億円前後とされるスポンサー料は、2年連続の巨額赤字に陥った身に重くのしかかるからです。(6)

4、東京五輪を行う上での不安点
五輪は世界の多彩なアスリートたちが夢を胸に集う祭典です。
その運営の主役には、やはりスポーツ界の人材が。
そのため、国内をまとめる内向きな発想に閉じこもらず、スポーツを介して世界との接点を広げる開放的な人材登用が望ましいです。
しかし、ビジネス感覚と国際性を兼ね備え、知名度も高い人材がスポーツ界になかなか見当たりません。(7)そのためこれからはそういった人材が求められる時代になっていくと私は考えます。


そして別に東京五輪で心配なことが1つあります。
それは開催時期が真夏だということです。開会式は724日を想定しているので、プレーをするのは真夏の中の真夏です。都心の残暑は年々厳しくなっていっています。4年後、選手や観客が熱中症で倒れてしまわないか心配です。日本に住んでいる私たちでさえ、夏は大変です。
日本の夏は他の国と違い、蒸し暑いため余計に暑く感じます。
1964年の東京五輪は1010日の開会式でした。2020年大会も秋が理想ですが、国際オリンピック委員会が許可を出しません。


国際オリンピック委員会が許可を出さない理由は、欧米のスポーツ界が「繁忙期」ではないため、テレビの放送時間が確保しやすいためです。秋は欧州サッカーや米国の人気プロスポーツが放送されるからです。
五輪憲章では「選手の健康を守る施策を奨励、支援すること」「スポーツを商業的に悪用することに反対」とうたっているにもかかわらず。(8)
選手はもちろんのこと、観客までも倒れてしまっては国際オリンピック委員会としてスポーツに対する考え方が偏りすぎなのではないでしょうか。
お金が稼げないからといって、無理に夏に開催して、選手がバタバタと倒れてしまっては元も子もないと私は感じました。東京五輪招致、裏金、賄賂、不透明なお金、など多くの問題があります。
責任者、不透明なお金、コンサル料を何に使ったのかなど多くのはっきりしていないことをはっきりさせていくことが重要になっていくと考えます。


兎にも角にも早期解決を目指し、一日も早くグレーのまま蓋をするのではなく、日本国民のみならず、世界のオリンピックファン及び関係者の為にも我々が納得する情報公開並びに関わっている関係責任者達自らが説明責任を果たし、2020年素晴らしい東京五輪を迎えたいと思うのは私だけでしょうか。



参考文献

国際オリンピック委員会:「https://ja.m.wikipedia.org/wiki/国際オリンピック委員会」(1)

アゴラ 2016/5/18(水) 配信:五輪招致をめぐる疑惑はサミット前に真相解明を(2)

東京五輪コンサル料、資金の流れ解明できず:「http://nipponzine.net/press-archives/5334#.WIq4fbZKPYV」(3)

教材資料:東京五輪見据え(4)

教材資料:日本企業 増す存在感(5)

教材資料:五輪スポンサー 損得勘定(6)

教材資料:五輪組織委 次世代見すえ新風を(7)

教材資料:大丈夫?真夏の東京五輪(8)

 

如何でしたでしょうか?
本日の更新は以上でございます。
次回の更新は23日でございます。
次回更新をお待ち下さい。

                      文責者名:菊池颯馬


 河田ゼミ編集、広報・渉外担当の矢野健吾でございます。
 前回、前々回に引き続き、企業研究レポートの一つを掲載させていただきます。
 対象として、私が関心を持った教育業界を選びました。よろしければ、ゼミ生の山崎と村田が掲載した企業研究レポートも併せてご覧ください。
30.【ゼミ生レポート】企業研究
31.【ゼミ生レポート】企業研究

【企業訪問】株式会社B


1. 訪問の動機
 自身の浪人経験から、教育分野に興味を持っていたためです。自身の知識の範囲内で教育に関する事業を行っている企業とは、と考えたときに、株式会社Bについて調べようと考えました。少子化などで教育界は逆風が強い印象ですが、株式会社Bならば対応して生き残っていくのではないか。とも考えました。また、東証一部上場企業であることから、入社を許していただいた際には最前線で社会について学べるのではないか、しっかりと働けば待遇もいいのではないか、との期待もありました。

2. アポ取り
 ホームページで本社が岡山県にある事を確認いたしましたので、東京本部で会社概要や事業内容、採用情報・待遇などが書かれた資料を受け取らせて頂こうと考えました。電話にてその旨を先方にお伝えしましたら、「それらについてはホームページ上にすべて書かれておりますので、そちらを参考にしていただけたら幸いです。」とのお返事をいただきました。よって、本レポートはホームページを参考に書かせていただきます。

3. 株式会社Bについて私が関心を持った情報
 興味を持った情報は3点で、1つ目はグループ会社である点です。教育界に幅広く事業展開しており、通信教育、学習指導、広告事業、出版、販売、研究開発、著作権管理、キャリア形成支援などを18のグループ会社で手分けして行っております。グループ会社の一部は中国に拠点を置いており、配属によっては海外勤務となる可能性があります。介護・保育事業も行っており、福祉を主軸とする企業なのだとわかります。また、教育や介護・保育事業を行うために、広告事業や研究開発、出版、著作権管理などのグループ会社が脇を固めている、といった印象です。
 2つ目は、募集要項です。配属は主な4つの仕事に分かれております。「編集・商品企画」「営業(法人・学校)」「スタッフ」「組織マネジメント」がそれに当てはまります。入社前のコミュニケーションと本人の希望と適正を参考に配属先は決定されます。基本給は21,5000円で、賃貸住宅手当は支給条件があります。(1,2年目は28,000/月、3年目以降は1,8000円です。)賞与は年2回(6月・12月)で、昇給は年1回(4月)です。福利厚生は、従業員持株会、健康保険、厚生年金保険、雇用保険、労災保険、定期健康診断実施、社有社宅(東京・岡山のみ)、確定給付年金、(選択制)確定拠出年金があります。研修制度が充実しておりますので、キャリアの節目ごとに厳しく指導されるであろう様子がうかがえます。自分のキャリア形成方針が決まっていれば、上手く利用し、自己の成長につなげることが可能です。欲を言えば、賃貸住宅手当の支給条件、すべての研修制度についての情報も得られたら、と思います。募集要項にはプライベートの充実度や生活を測るうえでの判断材料となる記述が多くあるようです。仕事やキャリアアップを求める学生が志望するには優良だと感じますが、家族手当などについての記載がないのが気になります。
 3つ目は、仕事・先輩インタビューです。前述した4つの配属先がどのような仕事をしているのか、どのようなやりがいを感じているか、などについて職場の方のお言葉で記述があります。同じ会社内であっても、配属先によって仕事内容は全く別であることを確認しました。そのため、入ってからの配属先が、どの業界に入るのかと同じくらいの意味を持つのではないかと思います。

4. まとめ
 今現在、自分が企業について無知なので、ホームページ上で情報を得るだけでは内部の仕事内容や雰囲気など、読み取れる情報が少ないと思わされました。教育業界の情報を調べる、福利厚生や企業法の知識を得るなど、判断をするための情報のインプットが必要であるかもしれません。仕事は充実感を得られそうな内容だと感じます。特に、「編集・商品企画」は自身が現在行っている家庭教師のアルバイトでの経験が活かせそうです。「スタッフ」(人財部)ではゼミで得られたリーダーシップやバランス感覚、調整や準備の能力にさらなる磨きをかければ、仕事上で力になれるのではないかと考えます。業界に興味があり、プロフェッショナルになりたいとの意識が高い学生であれば、成長するための土壌は整備されていると感じますが、家庭を持った時にどこまでバックアップをしてくれるのかについての記載があまりなされておりませんので、その点が少々不安です。通信教育事業での採点のアルバイトなども募集しているようですので、アルバイトとして仕事の一端に触れてみることで、実地的な経験を得ることも可能です。企業全体としては2014年の個人情報流出事件をきっかけに株価が40%ほど下がり、現在も横ばいです。よって、今後、企業として成長性があるのかどうか、事件の影響による社内の変化はどのようなものであるのか、について知りたいです。


 以上でございます。最後までお読み頂きありがとうございました。
 ご指摘など御座いましたら、コメントを寄せていただければ幸いです。




文責者:矢野健吾

こんにちは。河田ゼミの村田蒼太です。

今回は前回に引き続き企業研究のレポートの一つを掲載させていただきます。

私は、特に関心を持っている公務員を研究課題にしたレポートを掲載させて頂きます。読んで頂けましたら幸いです。


公務員について 


1.公務員の仕事とは?(生涯学習課)


 Yの職員は、地方公務員として働くことになります。そして、y町職員採用試験申込書には、本人記入欄として希望する業務や自己アピールなどがあれば記入するという欄を設けています。しかし実際全ての人がその希望に沿った部署に採用されるというわけではありません。さらに私の父親もあったように、務める部署が変わってしまうということもあります。

 なので、私の特に興味のあるものとしてスポーツと近い関係にあるy町の生涯学習課について研究してみました。ここでは、y町駅伝競走大会の企画や運営、僕も小学生の時に参加したy町こどもギネス大会などを企画しています。このy町こどもギネス大会とは、町内の小学校で取り組んでいる運動種目や身の回りの物を使い、記録への挑戦という過程を通じて、楽しみながら体力の向上や仲間づくりなどにつなげるということを目的として行っています。このようなスポーツを通して地域全体を盛り上げていくという活動に私は大変興味があり少しでもその力になれればと考えています。

 さらに、この生涯学習課は、社会教育、社会体育、文化振興、公民館、図書館、文化財保護、中学生海外相互交流等の活動を行っていて、y町の良いところを生かしてy町をより活気のある明るい街にしていこうという強い意志も感じることができました。y町には、運動場や体育館など運動するための施設は整っているのでそれを生かした活動を行っている生涯学習課には、とても興味があります。



2.この職に就くためには? 採用試験について!!


 平成28年度y町職員採用試験案内から採用人数や試験内容、手続きについてみていきました。

 まず一般事務職の採用予定人数は、10名程度で受験資格としては、二つあります。

一つ目は、学校教育法に定める高等学校卒業以上の学歴を有する人(卒業見込みを含む。)とされてます。二つ目は、平成29年4月1日現在で18歳から35歳までの人とされています。

 このy町採用試験には第一次試験と第二次試験の二つの試験によって採用が決まります。

 まず第一次試験は、教養試験が行われます。この教養試験は、40問を120分で解くというものでその内容は、高等学校卒業程度で、公務員として必要な一般的な知識及び知能について、択一式の筆記試験を行います。<出題分野>社会、人文及び自然に関する一般知識及びに文章理解、判断推理、数的推理及び資料解釈に関する一般知能とされています。

 次に第一次試験合格者を対象とした第二次試験が行われます。第二次試験は作文試験、適性試験、口述試験の三つが行われます。まず、作文試験は90分間で行われ内容は、文章による表現力、一般的テーマに対する思考力等について記述式による筆記試験が行われます。次に、適性試験とは職も及び職場への適応性について試験を行います。最後に口述試験では、個別面接、集団討論により試験を行います。以上の三つの最終合格者は採用候補名簿に登載され、欠員の状況等に応じて逐次採用されます。

 採用されてからの給与は、y町職員の給与に関する条例に基づき、高卒149000円、短大卒160200円、そして大卒は176700円になっています。さらに支給要件に該当する人には、扶養手当、通勤手当、住居手当、期末手当・勤勉手当等が支給されます。

 そして勤務時間は、原則として、月曜日から金曜日までの8時30分から17時15分までとしています。休暇は、年間20日(4月1日採用の場合は15日)の年次有給休暇、病気休暇、特別休暇(結婚、出産、忌引等)があります。また育児休業制度もあります。

この給与及び勤務条件については、制度の改正により変更されることも考えられます。

y町職員採用試験の過去の実施状況は、

平成25年度 一般事務職の受験者は221人で合格者は15人倍率は14.7倍

平成26年度 一般事務職の受験者は105人で合格者は8人 倍率は13.1倍

平成27年度 一般事務職の受験者は261人で合格者は15人倍率は17.4倍

となっています。 

 このように倍率を見てもかなり高く並大抵の努力での就職は難しくなっています。




3.今後私が取り組むべきこととは?
 

 ここまでy町職員採用試験の内容を見ていき、今後私がこの職に就くためにはまず教養試験に備えることが必要だと感じました。この教養試験をパスするためのコツの一つとして教養問題は範囲がとても広いということから、広く浅く学ぶことがとても重要です。さらに択一式の問題であるということからキーワードを見極めて頭に叩き込んでおくということが大切になります。

 そして、数的処理の問題というのは苦手な人も多く僅差になったときにはここで差ができると思うので取り組んでいかなければいけないと思いました。実際数的処理の練習問題に取り組んでみるとコツや考え方をある程度把握できていないとまったく説くことができないということを、身をもって感じたので早くからの対策が必要だと感じました。

 次に文章表現においては、今河田ゼミでも行っている講義のまとめを書いたり、数多くのレポートを書いていく中でどれだけ自分の考えや思い、感想などをうまく表現することができるかというのは、トレーニングになっていると思うので、一回一回手を抜かずに取り組んでいくことが必要だと感じました。

 そして面接ではどれだけ人と違う部分であったり自分のやってきたことをアピールすることができるのかが大切になってくるので、例えば今、取り組んでいる河田ゼミのブログを自信もって発表できるようにレベルアップしていくことが面接試験の質にもつながっていくと思います。さらに、人前で話すということは経験がないととても難しいことだと思うのでまずはゼミの中での発表の時から準備を怠らず人前で話すことに慣れていきたいと思います。

 
今回は以上となります。最後までお読みいただきありがとうございます。

今回のレポートを通して、就職に向けて私自身やらなければならないことが明確になったと感じています。余裕をもって就職活動に臨めるよう早め早めの準備を心掛けて生活していきたいと思います。

文責者 村田蒼太 

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